見ないふりをしてきた、心の奥底に閉じ込めてきた情景は?

見ないふりをしてきた、心の奥底に閉じ込めてきた情景は?

大きく生活が変わった2015年、私はどうしても片付けておきたい課題がありました。

先日、ヘップバーンさんから、彼女の人生のストーリーと「過去にはすべて意味がある」という言葉を聞きました。そこで、勇気を持って、奥底にある悲しい情景と対峙して、自分がどうやって悲しみを乗り越えてきたか考えてみました。これまでの人生の棚卸です。

心の奥底にあった小さな頃の私

「不要になった役割を捨てて、小さかった時のあなたに戻っていく」

この言葉、普通は嬉しいものでしょうか。小さな小さな子供は、無邪気で愛される存在で、何の社会的責任もなく、日々、心を患うことなく暮らしている。
これって、本当でしょうか?
小さかった頃の私を思い出した時、胸がつまって呼吸が浅くなってきました。
あの頃の自分を正視したくなかったのです。

思い出すのは、母親から無理やり友達との遊び場から引き離されて、ピアノや机の前に座らされている私。何をしても不満な顔で「これではだめ」と批判される私。
反抗という言葉さえ知らず、私を溺愛していた父親に「お母さんが厳しいの」と訴える手段さえ知らなかった幼い私がいました。

その後、父親が亡くなってからは、さらに「長女のあなたが頼り」とばかりに、頑張っても、頑張っても、褒めてもらうこともなく、「できて当たり前」のハードルが上がっていく一方でした。

さらに、ある日、気がつくのですが、私が結果を出すごとに、家族の中で浮いていくのです。この矛盾に私は長年苦しみました。

どうしたら気に入ってもらえる?を捨てた時に、見えたもの

この矛盾は、結婚するとさらに深刻になります。「長女」だけでなく「妻」「母」といった役割がさらに増え、仕事と家庭を両立をしようと努力すればするほど、結果が出れば出るほど、肉親だけでなく夫との間でも、孤立して空回りしていく自分がいました。

私は、今まで何をしてきたの?そして、どうしたらいいの?
最初からできないと言って、甘えていたらよかったの?

ある時、亡くなった父親の言葉を思い出しました。
「これからは、女の子でも賢い大人になるんだよ。そうでなければ、これまで通り何でも素直に聞いて自分の意見を言わないこと。なんでも中途半端はいけない。」

その時、頑張ったから得られたものが、たくさんたくさん、目の前に浮かんできました。今さら「私はできないの」と、全てを委ねる選択をする気には全くなりませんでした。
どうせ受けいれてもらえないのなら、相手がどう思うか気にせずに、自分が好きなように選んで行動してみよう。
気に入ってもらえなくてもいいじゃない、私は別のものをたくさん得たのだから。

その後、世間的には失ったものは大きいかもしれません。
でも、悩みに悩んだ年月は「考える力」を私に与えてくれました。それが一番の財産。
一番の不幸は、その光の面が見えなかった事でした。
そう気がついた時に、これまでの年月が非常に意味があるものとして見えてきて、
私は、何一つ変わっていない相手に対して、全く違う感情を持つに至りました。
トンネルの中にいると思っている時は、永遠に暗闇が続く気がするもの
でも、振り返ってみた時、それはトンネルではなかったかもしれません。
何もできなかった小さな幼少のあなたを、大人に成長させるために必要なただの道のりだったかもしれません。

そして、過去を統合できた今、未来に向けて取り組むべき課題が現れてきました。これは次回に書きます。

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